おはようございます。
当記事はこんな方にオススメ
・背景が苦手 ・線画が苦手 ・背景とキャラクターのパースが合わない ・描ける目線(画角)を増やしたい ・「クリスタ(ClipStudio)のフィギュア使いにくいなぁ」←これは私 ・頭の中具現化しろ!←これも私
脳内の平面的なイメージを3Dへ実際に起こしていくことでイラストの説得力を上げることが出来ます。また、分かりにくい光と影の関係(ライティング)も”精確”に理解できるので筆に迷わない!これ大事。
では、無料の3DCGソフト2つでめんどくさい背景をさぼってお絵描き効率を上げちゃいましょう!
ちなみに完成品はこちら、

上手くはないかもですが背景とキャラクターの整合性(パースやライティング)に違和感は少ないと思います。
では始めます。
3工程+α

このような3Dモデルを作り、それを基にイラストを描き進めていきます。
私はポーズを考えるのすら苦手なので裏技を使います。
ポーズをランダムで生成してくれるクロッキー練習用サイトです。
スクリーンショットしておきましょう。もちろん描きたいポーズがある人は天才なのでこのまま次のステップへ。
【Daz Studio】で3Dモデルに好きなポーズを取らせる
次に、スクリーンショットした画像もしくは脳内イメージを基に3Dモデルにポーズを取らせていきます。
細かいダウンロードや基本操作は省きます。事前にリアルよりな体型が用意されていて作業はx,y,z軸のバーを操作するだけ。直感的に使いやすく、肉体の可動域やそれに連動する筋肉群を自然に調整してくれるのでクリスタやeasyposeのフィギュアよりも自然なポーズを取らせることができます。個人的に一番よかったのは指の調整が細かくできること。
これをlwoファイルで出力します。
【Blender】で背景+キャラクターの正しい位置関係を詰めていく
ここまでは割と簡単でした。では一番めんどくs…しっかり作り上げることで完成度をぐっと上げる背景の3Dモデルを作っていきます。同じようにダウンロードをお願いします。あと動画や記事で基本操作を見ておいた方が良いです。

完成品はこちら、

画像右の円形の物体がカメラ(イラストの視点位置)です。
Blender上での操作や、画像のような床のテクスチャを用意するのは割とめんどくさいです。とりあえず四角い箱を動かしたり伸ばしたりできればこの教室は作れます。複雑な形のものは3Dモデル配布サイトで無料・有料のものを利用するか、極めましょう…3DCGクリエイターの道を…。あとはデフォルトで配置されている太陽マークを窓の外側へ…。そのままでは床からの反射光が無く裏側が真っ黒なので注意です。もう一つ少し暗めのライトを置きます。
床や壁のテクスチャもしくはカラーリングをしっかり用意することが出来たら塗りのタイミングでスポイトしやすいです。
キーボードの【0】でカメラ目線にしてスクリーンショットか、上部【レンダー】→【画像をレンダリング】から出力します。
lwoファイルをBlenderにインポートする。
キャラクターのファイル形式はlwoファイルなのですが、実はデフォルトでBlenderがlightwave object(lwoファイル)を読み込むことはできません。なので左上の【編集】→【プリファレンス】→【アドオン】の検索欄から【import lightwave object】をダウンロードします。「ligh」くらいまで検索したら一番上に出てきます。
そうするとlwoファイルを取り込めるようになります。タブにドラッグアンドドロップか左上【ファイル】→【インポート】から選択することもできます。
お絵かきソフトでやっと書いていくぞ!
ここまで準備すればパースや背景で迷うことなく書き始めることが出来ます。
定規を使い背景の線画を描き、3Dモデルそのままでは私の目指す体型よりも肉感が出てしまうので少し体を細く変形させて線画を描きます。初心者には難しいアオリのキャラもモデルがあるからすいすいですよ。
カラーラフはこんな感じ。

スポイトで直接色を取ってそのまま描き進めていくと三次元すぎてキャラと馴染まないので、青色を壁や床に使い、背景にぼかしを入れて、入射光を可視化して、室内特有の埃的な入れて…。あっ…ベランダ作り忘れた…。まあいっか。
基本の塗りや線画は短時間で描けたのでこの最終仕上げが大事ですよ。
そんで、

出来ました。
私はBlenderをある程度使い慣れていたので全体で10時間とかでしょうか。初めて書く構図にしてはかなりの速さで描くことが出来ました。何よりあまり好きじゃない線画作業を迷わずできるのはうれしい限り。
終わりに
プロのアニメーターやイラストレーターもデッサン人形を使ったり、人体の構造を頭の中に叩き込んでいます。
ならばちょっと手間はかかりますが無料で、しかもデッサン人形よりも正確なモデルを使ってちょいズルしちゃいましょう。ITネイティブな現代人の武器ですからね。
それにこの方法で何回も描いていくことで何も見なくても自然と正しいイラストが描けるようになるでしょう。なりたい(切実)。
でわ、楽しく絵を描いていきましょう!
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